企画

見てると吐き気がする謎の自炊たちを自分で再現して過去と決別したい

投稿日:2021-01-17 更新日:

 

俺は飛び火。

 

 

貧困ニート(*1)なので食事は基本自炊している。

完成した品は数少ない生きた証としてできるだけツイッターに上げるようにしているのだが、ある日それを見ていた友人からこんな言葉をいただいた。

 

 

「お前の食べてるやつさあ、何……?」

 

 

何って……普通に料理だが?

 

友人が何について指摘しているのか全く見当がつかない。俺の料理に何かまずい点でもあったか?

マジで分からなかったので詳しく聞いてみたところ、「とにかくお前の食べ物はおかしい」という返事が来た。

 

訳が分からない。

俺は貧乏ながら栄養面も気にした真っ当な食事を摂っているはずである。

なのに何故「変だ」、果ては「そもそもそれは何?ふざけてるんだよね?」などと確認されなくてはならないのか。

 

遺憾だ。

今ここで雌雄を決し、その認識を改めさせようと思う。

 

自分の食事を振り返る

iPhoneのカメラロールから食事を振り返ることにした。

毎日記録はしていても、改めて振り返ることは意外とない。

 

カメラロールを遡ることおよそ16000枚

大半が大量のツイッターのスクリーンショットと大量の自撮りで気が狂いそうになったが、数日かけてなんとか作業を終えた。

お抹茶を始めてみようかしら♬という人っているんですね。

 

というわけで俺の食事を見てくれ

せっかくなので先ほどの友人も呼んだ。

一緒に振り返り見せつけることで、俺のマトモさを分からせておきたい。

 

まずはこちら。

 

 

から揚げ&ポテトというお子様大喜びコンビにオムライスとヨーグルトと緑色の液体入りカルピスを合わせたスペシャルセット。

 

栄養どこ行った?

いや栄養バランスいい!オムライスの中にブロッコリーと玉ねぎと鶏肉と人参とピーマンが入ってて米はあんまり使ってないし。

 

この世、見えているものが全てとは限らない。

このオムライスも例に漏れず、一見ものすごい量に見えてもその実ほとんどが野菜であり、糖質も見た目よりは抑えめだ。

それもうオムレツじゃん。

オムライスだが?

 

こんな感じで紹介していくのでお付き合いのほどお願いいたします。

ちなみにポテトもから揚げも自分で揚げました。

 

それでは次の料理へ。

 

おいおいおいおい

 

こちらはオムライスにソーセージとから揚げと冷奴、きな粉揚げパンを添えたセット。

糖質・動植物性タンパク質・脂質全て摂れるし、おいしい。最強のメニューですね。

 

量が。

ちょっと多かったけど一食分だったよ。

バケモノ?

 

そんなことはない。

至って普通の脆弱ニートである。いつもよりちょっと多めに食べただけ。

上のメニュー同様、から揚げも揚げパンも家で揚げている。れっきとした家庭料理である。

 

焼きそば。

これはまあまあ、普通の範疇かな。

だよね!

 

おいしかったから数分で完食した。

は?

 

 

だから量がおかしいの!!!

 

 

量が多い?

友人の強い主張により、俺の料理は基本的に量が多いということが分かった。

自分的には全くそんなことはないのだが、主観というものはそれほど信用できるものではないことをこの27年の人生で学んでいるので、不服ながら受け入れた。

 

さて、量が多いことは分かった。

しかし、友人によるとそれ以外にも問題点があるという。

 

なんだよ、まだ何か俺の料理に文句あんのかよ。

いいぜ、白黒つけてやる。俺が正しいってことを今度こそ見せつけてやるよ。

 

次からは、彼の指摘をベースにそれらをピックアップしていくことに。

 

見た目が終了している

見た目がヤバいんだよ

 

酷い。慈悲の欠片もないこの一言である。人様が作った料理に対してなんて言い草だ。

小学校の道徳の時間に心のノートをやらなかったのか?

受精卵からやり直せ。

 

そんな料理が、こちらです。

 

 

ゲ〇

 

あうぅっ……?!?

 

脳天に稲妻が落ちた。

 

返す言葉がない。

正直なところ、これは間違いない。

 

ゲ〇だ。

 

ゲ〇でした。

ツイッターで流れてくるエッチな即堕ち2コマを思い出した。

 

何を作ろうとしてたのこれ。

チャーハン……

 

自信なさげに答えた。

チャーハンを作って食べた。その記憶はあった。

でも、それがまさかこんな見た目をしているとは思ってなかった。

恋は盲目だという。すると俺は食に恋をしていたのかもしれない。

 

続く料理たちを見るのがだんだんと怖くなってきた。

 

もう画像に写る全部が怖い。

ほうれん草入りオムレツとウインナーとピーマンのプレートと、こんにゃくとキャベツの肉みそおでん。

…………。

 

もしかしてだけど、さっきからピーマン生で食べてる?

そうだけど……?

 

納豆はこうやって食べた。

3つも食うな。

 


※みなさんが不快にならないよう画像を加工しています

最終的にこうなった。

納豆増えてる……

 

納豆はおいしいのでたくさん食べてしまう。

ていうか食べ終わった生のピーマンキモいな。

 

おでんです。

これにおでんを名乗ってほしくないな〜。

そんな

 

貧乏なので、基本的に高額なおでんの具は買えない。

はんぺん、がんも、牛すじ、餅巾着、練り物などおでんのスーパースターたちは基本的に高いのである。

とはいえ大根と玉子だけでは寂しいので常備しているお徳用ウインナーと冷凍肉団子を投入してみたというわけだ。

 

まあ、実家住みには分からないこともあるよね。

あっ、なんかごめん……。

 

イヤーー!悲劇を繰り返さないで!

 

納豆にハマっていた時期があった。

納豆は安いし、おいしいし、健康だし、たとえ食べ過ぎても健康被害が少しで済む(*2)ので。

 

納豆はいいぞ!

 

 

さっきから思ってたんだけどさ、ケチャップ類の量多すぎない?

ケチャップたくさんかけるのはロマンだから!

 

昔々、俺の家ではケチャップやマヨネーズや醤油など調味料をたくさんかけることは禁忌とされ、固く禁止されていた。

塩分を気にしてなのか、使いすぎるとすぐなくなっちゃうからなのかはちょっと定かではないが、とにかく少ししか使っちゃダメだという話だった。

そのため、ケチャップがたくさんかかっている情景に憧れを抱いて育った。

 

そして現在一人暮らし。

この誰にも怒られない環境で、ケチャップ&マスタードかけまくり祭りを開催しない人生に何の意味がある?

 

ふーんそっかあ……

 

俺の熱弁に、さすがの友人も理解を示してくれたようで何よりである。

 

以下、友人の反応が大きめだった品々をさらっと紹介したい。

 

動物園で100円で買えるやつだ。

サル山に投げるアレじゃないぞ。

 

おい。

ティッシュの上に置くとよりそれらしくなるからおすすめ!

それらしくしない方がいいのよ。

 

キモっ、なにこれ。

鶏肉と野菜のスープ。

汁ほとんどないじゃん。

えへへ。

 

具は多ければ多いほど良いですね。

 

布団の上!?行儀悪っ!

野菜と肉を卵でとじてるから栄養はいい感じだよ。

日本語通じないの?

 

テイクアウトの牛丼に自作の温玉を乗せました。

色ヤッバ!これどこ?

風呂。

 

風呂で食うな!

あったかいし角に置けるし便利だった。

おバカ!

 

白いウンチ

ササミ

 

ササミです。

 

ていうかこれ何?何の料理か全くわかんないんだけど……。

温サラダだよ。冷凍野菜や肉にラップしてレンジでチンするの。

 

ほら。

 

ギャーーーー圧がすごい

 

野菜不足が一気に解消されていいですよ。

 

え、何……

煮干しチョコ。

 

バレンタインだったので作った。

2月14日は煮干しの日でもあるということで、若かりし日の俺が心を込めて作ったものである。

少し画質が粗いのは3DSで撮ったからです。

 

キモいキモいキモいキモい

パスタにわさびオイルをかけるのがそんなにおかしいか?

おかしいし、ポーチドエッグがおしゃれじゃない例を初めて見たね。

 

 

キッッッショ!!!!

 

 

見た目が終了していた

ある程度気丈に振舞ってはいたが、さすがの俺もそろそろ認めている。

俺の料理は見た目があまり良くないということを。

盛り付けとかいう問題でなく、根本的に何かがおかしいのだと。

 

態度と根拠で示されて納得しないほどバカでも頑固でもない。意外と素直だから。

 

↑ごめんな、俺に実力が無かったばかりに……。

 

まさか、真っ当な料理を食べていたはずが本当はゲロっぽい何かを食べてたなんて普通思わないだろう。

有り体に言って悲しかった。

 

 

ところで、気づいたことがあるので聞いてほしい。

 

 

今、とても具合が悪いです。

 

 

料理を見ていたはずなのに、グロ映画を見終えた後のような胃液の気配を感じる。

通常、料理を見ると唾液が分泌され胃は活動を活発にしお腹が空いてくるはずなのだが何故だろう、吐きそうです。

 

せっかくだしみなさんにも同じ気持ちになってほしいので市松模様を貼りますね。

 

 

ウ……ォエッ……

 

自分が作って自分が食べてきた食べ物たちなのに、愛おしいはずなのに、どうしてこんな気分になっているんだろう。

こんな事実に気づきたくなかったというのが正直な気持ちである。知らなければ幸せなままでいられた。

 

食べ物の写真を見て吐き気を催すなど命への冒涜だと言う人がいるかもしれないが、そんな時はこの記事を3回くらいじっくりと読んでみてほしい。生理現象は止められないってことを知ると思います。

どんなに尊い食材も、料理人の腕前によってグロ映画と同等の威力を発揮してしまうらしいですよ。

 

まともな料理もある

あれ?

 

ピザ?作ったの?

あ、うん。パン作りが趣味なんだよね。

 

よく作るよ。

こういうのは作れるのに、どうして……。

 

 

こっちが聞きたいよ。

 

 

が、俺は答えを知っている。

 

 

 

趣味と家事は、別物なんだわ……

 

 

絶望に打ちひしがれる

友人がぐったりしながら帰っていった。

 

「ふざけてやってるんだよね?」

「ウケ狙いなんでしょ?」

 

そんな感じのことを何度も問われたが、俺は至って真面目だった。

ふざけて料理したことは一度もない。少しでも安く栄養のある食事がしたくて一生懸命だった、それだけだ。

食材を無駄にするようなこともない。極力全て使い切る精神で料理に向き合ってきた。

 

それが、だ。

 

この荒れ狂う心はなんだ。

自分のせいで村人が全員死んだと言い渡された人ならちょうどこんな顔をするだろうか。

 

上手に笑えない。

俺が喜んで食べていたのは料理じゃなくて、「なんかキモい何か」だった。

 

 

 

絶望。

 

 

 

そんな言葉が相応しかった。

 

 

…………が、俺は強い。

 

このままでは終われない。

終わらせてなるものか!

 

再起を誓った俺の瞳にはが宿っていた。

 

自分の料理を自分で再現してみる

俺は考えた。

 

自分で自分のグロ料理を再現して食べれば、今後同じことを繰り返さずに済むのではないか?

 

今までは無意識に作り上げてきた品々を"作ろうと思って""意図的に"作り、それと見つめ合えば、性根を叩き直すこともあるいは可能なのではないか。

過去との決別ができるのではないか。

 

我ながら名案である。

 

題して「もっとマトモな料理を作りたいよ大作戦」

 

 

俺の料理の特徴

まず、俺の料理の特徴を挙げる。

  • 量が多い
  • 盛り付けが独特
  • なんかグロい
  • なんかキモい
  • 時にキショい
  • 卵を多用
  • 納豆を多用
  • 豆腐を多用
  • ウインナーが好き
  • もやし使いがち
  • 冷凍野菜チンしがち
  • 米使わないがち
  • ケチャップをたくさんかける
  • お行儀が悪い

ひとまずこんなところにする。心臓が痛くなってきたので。

ウーンよし、なんだかすっごく分かった気がするぞ!

 

というわけで、作っていきます。

 

まず材料はこれ。

  • あらびきウインナー
  • 玉ねぎ
  • 豆腐
  • 適宜調味料

これらで闘っていく。

 

 

キモ料理に決着をつける。

意志は固い。今こそ。

 

 

 

シャッ……

 

 

 

シュッシュッシュッ……

 

 

 

キリッ

 

 

シュババババババババババ

バババババババババババババババ

 

 

 

・・・・・

 

 

(途中でしれっと投入したけど業務スーパーのカットほうれん草は便利でいいですよ)

(あと業務スーパーの玉ねぎは安い上に最初から皮が剥いてあるので便利ですよ)

 

 

・・・・・

 

 

 

ハイッ!!!!!

 

 

 

 

 

あれ……?

 

 

 

 

 

なんかマトモに見えるんですけど。

 

キモ料理を作ろうと思ったのに、なんか全然マトモなのができてしまった。

こんなはずじゃなかったのに。

 

ちなみに右下の汁物はこの日気づいたら作ってしまっていた3Lの豚汁の残りです。

 

そしてよく見たら、俺の料理の特徴を全然踏襲できていない気もする。

 

何故か? 理由は明快だ。

 

食べたくないものをわざわざ作るのが馬鹿馬鹿しかったから」だ。

 

 

今までこの記事の中で散々見てきた自分の料理、今でも食べたいと思うものがほとんどなかった。

あれらは作ろうとしてできるものではない、気づくと「できてしまっている」ものだったのだ。

 

あと作りながら思った。

あの量はもう食べられない。

あの頃の自分に一言伝えられるならこう言いたい。

 

「お前、すごいな」と。

 

 

結局守れたのは豆腐を多用・卵を多用・ウインナーが好き・米使わないがち・ケチャップたくさんかける、程度だった。

人として正しいと思う。

 

あとケチャップですが、あまりたくさんかけるものではないなと思って少し控えめにしました。

 

 

 

それではいただきます。

 

 

 

モグモグモグ……

 

 

 

ゴクッ

 

 

 

ごちそうさまでした。

 

 

普通においしかったです。

 

 

今回分かったこと

あのキモ料理の数々は作ろうとして作れるものではなかった。

 

いや、本気で作ろうとすればやれるのかもしれないが、心の奥の大切な部分がそれを必死に拒否するのを感じた。

結果的にできてしまったのならいいが、作ろうと思って"アレ"らを作るのはそれこそ食材ひいては命への冒涜である。

 

過去、確かに俺は通常では考えられない量を食べ、通常では考えられない見た目の料理を生み出してきた。

友人の指摘は正しかった。

 

しかし、なんかもう違うと思う。別人なんじゃないか? 俺こんなの知らないよ。

なかったことにしていいんじゃないか? いいだろ。なかったことにします。

 

過去の料理は過去のものとして、今を歩いていく。

しかしまたいつの日かグロ料理を作ってしまったら、その時こそ真摯に向き合って決着をつけたい。

 

そう静かに誓った時、世界が少し色づいて見えた。

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました。

 

 

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(*1)休業中の個人事業主

(*2)そんなことはない。たくさん食べると危ない。危険を冒しつつたくさん食べてました。

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ギャーーーーーーー!!!!!!!

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